クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

現実は理想に収束する

みなさん、おはようございます。

 

懐かしいなぁ…2年前の話ですね。

今の自分の考え方となる、楽曲制作者としての生き方を築くきっかけとなったことです。石田ごうき氏の「音楽自営業を仕事にする」セミナーへと足を運んできました。平日夜からのセミナーでしたが…

地元から出てきた人間からすると、セミナーを受けて、終わるや否や会場離脱、すぐ来る電車に乗って渋谷へ、渋谷では京王井の頭線~山手線の4分以内での乗り換えをキメて、品川で最終の新幹線に飛び乗り帰郷する…というとんでもない弾丸帰宅を果たしたのもいい思い出です。地方の人間は冷遇されているんだな…という率直な意見については、後日別記事で語ろうとは思っています。

 

現実は理想に収束する

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セミナーの中で印象的だったのが、この言葉でした。

もしも月に20万稼がないと生活が成り立たないというのであれば、月目標を20万に設定してはいけない。それは、理想が現実に収束するから(意訳)。

マラソンで5kmを走るという時には、おそらく5kmを走り切るようなペース配分で走ると思います。もしゴールした直後、ゴールする直前に「それじゃあ、あと1km」と言われたら、途端に膝から崩れ落ちるでしょう。定時で上がろうとした時に仕事が舞い込んで残業確定コースという苦い思いをされた方も居るんじゃないでしょうか。

目標が決まっている状態の時、目標達成のために気力を100%費やそうとします。そうなれば、目標を達成した瞬間に気力は0%になり、それ以上アクセルをかけようと言う気力はなくなります。必要最低限のライン=目標の100%としてしまった場合、「稼げない時があるから、多めに稼いでおこう」と思っても、目標の100%を超える分に費やす気力がありません。更にを言えば、目標達成の100%に合わせて時間配分をしているため、そこに費やす時間もありません。

でも、目標達成を月25万円とかにしたらどうでしょうか。

その場合、目標の8割行けば最低ラインを超えることができるので、100%を達成すれば、不測の事態のための積立もできるようになります。何より、月25万円稼ごうと言う目標ありきでペース配分をするようになります。

但し、高い目標を掲げればいいというわけにもいきません。目標を達成できるだけのバックグラウンドが在ることが必然ですし、ただ漠然と高い目標を掲げれば「目標達成は無理!」という思いに駆られてやる気を無くすだけです。

夢まで現実に収束する必要はない

このブログでは、クリエイターを食業にするという思いから立ち上げたわけですが、自分を含めて言いたいのは、夢まで現実に収束するなということです。

クリエイターの中には、クリエイターを専業として食っていけるようにする!と意気込んでいる方も少なくありません。彼らが同業者から、クリエイター業を確立する豪傑と賞賛される声も少なくありません。しかし、あえてそこで、待ったをかけたいと思います。

クリエイター業を生業としていて、人気の高いクリエイターたち…その中には月収入を公表されている方もいます。ですが、あることに気づきました。

彼らの年収を単純計算したところ、3~400万円程度にしかなりません。

もし、人気クリエイターを目指すというのであれば、彼らのゴールは、年収3~400万円のクリエイターということになってしまいます。つまりそれは、「俺の年収は3~400万円でありたい」という夢になってしまいます。それとも、クリエイターを食業とするのが目標ではなく、人気クリエイターになりたい、チヤホヤされたい、そちらのほうが目標ではないだろうか。

ただ、クリエイター業で稼げるのはこれぐらい、これぐらいあればひとまず生活はなんとか問題ないという現実性があるのはわかりますが、問題なのは「そんな現実臭い夢で大丈夫か?」ということです。「大丈夫じゃない、問題だ!」

夢は大きく抱こうぜ

ライト兄弟は、「人間が空を飛びたい」という夢を、飛行機という形で実現しました。おそらく、人間が空を飛びたいと夢を語った時、大多数は彼らをあざ笑ったでしょう。

ただ、結果としては今の通り。夢は目標達成の原動力となることは確かです。

もちろん、大きな夢を抱いてもそれを実現することは難しく、叶わないこともあるでしょう。しかし、やる前から、ろくにやろうとしないで夢は叶わないと断言して背を向けてしまうのは、それは自らの可能性を自ら閉ざす、自死ではないのですか?

クリエイターで、4桁!

夢ぐらいは現実に収束する必要なんて無いです。

というわけで、クリエイターを食業とする夢は、クリエイターの年収4桁の実現としたいと思います。

ボーナスはない(自分で錬成する)業種なので、月に約85万稼げば、理論上は年収4桁を達成することはできます。

もちろん、夢は夢、何もしなければ画餅です。

夢は、夢を実現するためのビジョンを確立し、逆引きしてステップを作ることで、初めて目標という実現可能な知的戦略へと落としこむことができます。その、漠然とした夢を、知的戦略に落としこむ、そのきっかけをクリエイターに与えることが、このブログの目標です。

 そしていつか、こんな日が来ることを…

 

「『クリエイター業で、年収4桁』だって!夢が現実臭すぎワロタww」