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クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

クリエイターとクライアント、どちらが偉いのか

皆さん、おはようございます。

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さて問題です。

クライアントがクリエイターに制作の仕事を依頼します。

果たして、クライアントとクリエイター、どちらが偉いのでしょうか。

クリエイターとクライアント、どちらが偉いのか

答えは…どちらも偉いです。

いやいや、そんなアホなという声が上がると思いますが、その関係が仕事をする上で一番良好な関係である、というのが持論です。

で、どちらも偉いというのは、一体どういうことなんですか?

そもそもクリエイターに仕事を振ってくるんだからクライアントが偉いんじゃないんですか?お客様は神様じゃないんですか?

 

確かに、クリエイターからすれば、仕事を与えてくれる、実績に結びつけてくれる、食い扶持を与えてくれるクライアントは必要不可欠で、ありがたい存在です。決して、クライアントを軽視するとか、クライアントを尊敬する心持ちを批判するということではありません。ただ、クライアントが偉いという価値観があまりにも強すぎて、いつの間にかクライアントの便利なように使われるだけの存在に成り下がっていませんか?

無料での仕事強要は、食い逃げに等しい

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少なくとも、クライアントとクリエイターの関係が健全なものであれば、クリエイターの仕事を認めず、下に見て、安く買い叩く、仕事をさせるのに無償でというありえない言葉が出てくる…そんなことは一切ないはずです。

あなたは、飲食店で食事をした時、お金を払いますよね?

無償で依頼をするというのは、無銭飲食するのと同じです。

無償で仕事を請け負うというのは、無銭飲食を認めた飲食店のようなものです。無銭飲食ができる店で、律儀にお金を払ってくれる人がいるでしょうか。「日頃お世話になっているから、投げ銭してやろう」と、不意にお金が落ちてくることはあるでしょうか?それを望む頃には、彼らは別の店で無銭飲食を狙っていることでしょう。

果たして彼らは本当に、クリエイターから見て、神様と言えるでしょうか。

つまり、クリエイターは偉いんですか

語弊はありますが、この際はっきりと断言しちゃいます。

偉いです。

但し、誰も「クライアントよりも偉い」とは言いません。

実際、クライアントがクリエイターに仕事を依頼するのは、クリエイターに頼まないと作れないものがあるからです。イラスト1つとっても、綺麗なイラストを描けるのはもちろん、素材データとして使いやすい、CMYKで印刷してもくすまない色使いをしているなど、クライアントの目の行き届かないところにもしっかりと仕事をしています。音楽だって、音割れさせずに商業CD並に音圧を持たせている音源を作り、聴こえを整えている物を作れるのは、それを本業としている人以外にありません。

クライアントからしてみれば、クリエイターがいなくなれば、クライアントの望みが叶わないことになります。

しかし、誰も「クライアントを見下せ、驕り高ぶれ」とは言いません。

たとえ自分の仕事に自信を持ち、素晴らしい実績があり、自分は偉いと思っていても、そのクリエイターの振る舞いが横柄なものであれば、クライアントはたちまち踵を返すでしょう。

結局、どういう関係がいいんですか?

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クリエイターからすると、クライアントが偉い

クライアントからすると、クリエイターが偉い

お互いにお互いを偉いと想い合う関係、これが一番良好な関係だと思います。

楽曲制作でお世話になっているクライアントさんがおりますが、信頼していただけて、それに応えようと仕事ができて、仕事を頂けることもそうですが、こういう良好な関係で仕事をすすめることができるという、そのことに感謝の限りです。

ただ、現状はクリエイター過多な状況で、クリエイターからすると別の案件を掴むのは難しいが、クライアントからすると別のクリエイターに交渉することは容易で、それがクライアント優位の状況を作り、必然的にクリエイターが頭を下げる状況が生まれるのは否めません。まっとうな仕事を振ってくれるクライアントだが、その態度が…という局面に悩まされることもあるかもしれません。心苦しいものです。

ただ、そこを何とか踏みとどまって、クリエイターとして自分の仕事に自信を持つことで、良好な関係を築くのが当たり前になる時代が来るものだと信じています。