クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

高いソフト音源を買えばいい曲ができるのか

皆さん、おはようございます。

 

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もうすぐ7月、急ぎ足でブログ記事を増やしております。

外が雨で動けないこともあり、制作もはかどっています。

 

さて、音楽制作のみならずですが、制作機材にお金をかけるということに、定期的に紛糾が巻き上がることが多いですが、今回は音楽制作のお約束ともいえる、この話題について触れてみようと思います。

高いソフト音源を買えばいい曲ができるのか

結論から言うとできます。

特にオーケストラ音源はそうとしか言いようがありません。

高いソフトウェア音源には、高いなりの理由があります。逆に、安いソフトウェア音源があった場合、果たしてそれを喜んで買おうとするでしょうか。音楽制作の歴がある程度長ければ、安いソフトウェア音源を見つけても「いや、ちょっと待てよ…」とソフトウェア音源の新調に慎重になることでしょう。

そもそも、なんで高いのか

特にオーケストラ音源については、値段の高さがクオリティの高さと言っていいでしょう。オーケストラ楽器などの生楽器は、音素をサンプリング(録音)したものを使って居るため、録音の質、録音環境がそのまま出てきます。いいレコーディングスタジオ(またはコンサートホール)で、良いマイクで、レコーディングエンジニアによる絶妙なマイキングで、もちろん有名なプレイヤーや楽団の団員を動員して、スタッカートやロングトーン、トリルといった有用なアーティキュレーションごとにすべての音で何度もテイクを重ねて…その労力は計り知れません。

もちろん、サンプリングの総合的なクオリティの高さもありますが、それを有用にプログラミングする技術者の技術への評価と、あとはメーカーのブランド力も関わってくるでしょう。

でも、高いからいいとは限らない

もちろん、高いほどクオリティが高い傾向はありますが、高いからいいとは限らない理由はあります。例えば、ソフトウェア音源の重さ。特にEWのアレとか…

メモリを食うわ、読み込みに時間がかかるわで、音源を立ち上げているうちにモチベーションが下がることもあるでしょう。もちろん、ソフトウェア音源の重さは、作業中の強制終了の危険性に直結します。

あとは、無用なコンテンツが多いこと。楽器のリアリティを追求するため、様々なアーティキュレーションを積んでいるも、「このアーティキュレーションを使う曲を作れと言われてもな…」と持て余すこともしばしば。それだったら軽くしてくれ、と思うことも多いのでは。(使わないアーティキュレーション用のメモリ容量をパージする機能がついてることが多いですが)

例え高級なソフトウェア音源でも、立ち上がりが遅い、操作性が悪い、強制終了の原因となるなど、使用する際にストレス要因となるのであれば、容赦なく戦力外通告されることでしょう。HS、あなたのことですよ。

但し、高いゆえに直面する問題よりも、安いゆえに直面する問題のほうが多いと思います。やはり、出音の質です。

筆者も駆け出しのDTMerだった頃、家電量販店の投げ売りセールで管楽器音源のサンプリングデータCDを購入しました。1枚1000円ぐらいだったでしょうか…サンプリングされた音源を使って制作ができる!と嬉々としていましたが、音はぼやけ、半音階サンプリングなんて夢物語、1オクターブに3音程度をピッチシフトして割り振る…何とか鍵盤で鳴らせるレベルに持ち込んでも、結局使わず終いでした。

いいソフトウェア音源は高いです。

ただ、その値段の高さには、メーカーへの信頼と、それに答えてきた自信が在るから、というのは否定できません。ユーザーに高い買い物を強いている以上、投げやりな仕事をすれば信頼が失われ、ユーザーは離れ、寒冷期まっしぐらになりますからね。

安心感にお金を払うようなものか

1つの楽器のソフトウェア音源を調達するにも、幾つものソフトウェア音源と比較し、吟味して決定に至るわけですが、やはり、この音源だったらこのメーカーのコレ、と断言するものはあります。特に、ドラム、ベース、ピアノ、シンセについては、サンプル曲を聞かずともこれを導入しておけ、で導入して正解な音源が決まっているようなものです。

高いソフトウェア音源を買えばいい曲ができるのか

できるとは限りません。

楽曲制作の知識技術、センスについては、ソフトウェア音源には依存しません。

但し、操作性がいい音源、出音がいい音源に投資することは、質の高い楽曲を効率よく作る最短ルートの一部であるとは言えます。音が安い、音が古いというケースも、工夫でなんとかできるというのはありますが、なんとかするための工夫に費やすコストが高く付く場合は、おとなしく新調する方が結果として安いでしょう。

 

でも、正直なところ、高かろうが安かろうが、どんなソフトウェア音源を購入したにせよ、それなりに「導入は失敗だった」「導入したけど結局主力にはならなかった」という経験はあると思います。

それを繰り返していくうちに、個人個人の最高の楽曲制作部隊が結成されるんじゃないでしょうか。いいと思います。

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