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クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

専門学校に行くのはどうなのか

雑記(仮)

皆さん、おはようございます。

 

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少し前にクリエイター界隈で話題となったこの議論について、意見をしたいと思います。

専門学校に行くのはどうなのか

いろいろな人の意見を見ると、専門学校は行っても意味が無い、人によっては専門学校に行く暇があるんだったらさっさと現場に行けという声がありますが…筆者も専門学校でゲーム音楽を学んだ経緯があるので、そのあたりの話を込めて語ろうと思います。

専門学校は職業を手にするところではない

結論から言うとこれです。

専門学校に行こうというその理由は多々あれ、おそらく「専門学校を出れば安定した仕事に就ける」という本音は持っていることでしょう。ゲーム音楽を学ぶべく専門学校に赴きましたが、いくつかある選択肢のうち、ネームバリュー、将来的な就職先を見据えて選択した過去があります。現状を見る限り結果はアレでしたが…

専門学校では、専門分野についていろいろと教えてくれます。

但し、仕事の取り方、就職の仕方については全く教えてはくれません。もちろん専門学校からゲーム会社などに就職できた人もいますが、フリーランスで専門職として食べていくことは、全く教えてはくれません。

これが俗にいう「専門学校に行く暇があるなら現場に行け」たる理由だと思います。最初からギターがある程度弾けるのであれば、専門学校に行くお金を回して、仕事の取り方を自学したほうが圧倒的に早いでしょう。

但し、専門学校に行くのは意味が無い、という意見には反対です。

そもそも現場に立つための仕事のスキルがないというのであれば、現場に行ったところで役立たずと罵られ蹴飛ばされるのが関の山です。当たり前ですよね。筆者も専門学校を出ず、知識技術が培われなかったとすれば、MU2000片手にmidiで音楽制作の業界を渡り歩かなければならなかったわけですし。今の楽曲制作ができる自分がある背景に、専門学校で学んだ時間があることは、決して否定することができません。

但し、専門学校に行っている間は、楽しく現実逃避ができる、だから専門学校に行く、というのであれば、即刻専門学校を離れて制作の現場に行くか就活をするかした方がいい、ということには賛成です。

専門学校の中身とは…

4月…専門学校に入ります。

専門分野について学ぶためです。

ゲーム音楽をやりたいという人は多く、用意していた椅子はすべて埋まるほどでした。

初歩的なことから学びます…音楽理論、DAWの使い方、編曲、作曲、演奏…

 

GWが明けます…空席が目立ち始めます。この辺りから習熟度に差が出始めます。

そして6月、1ターム(3ヶ月)が終了し、7月から第2タームが始まります。

1/3程度が空席になります。

それから夏を超え、初秋を迎え、冬になります…

 

年が変わり、座席のうち半分が空席になりました。

音楽理論の習得は終わり、本格的な作編曲に進化します。1年前は8小節程度のフレーズを創るという作編曲の課題も、この頃には大編成での制作が求められます。

そして、椅子はついに1/4まで減りました…

 

再び年をまたぎ、春…

受講期間が終わり…気がつけば受講期間を満了するも、就職先にあぶれ、サウンドクリエイター難民となった自分がいました。この半年後に派遣という形でゲーム会社に拾われるわけですが、その半年の間、就職ができないこと、そのため親からサウンド関連の仕事を諦めろと迫られるなど、内外での戦いが続きました。

※あくまでも体験談であり、これと異なる専門学校があってもおかしくはありません。

事実を元に書きましたが、実際は記載されていない裏事情もありました。

何事も目的を持って

専門学校に行くというのであれば、必ずその目的を果たすことを明確にした方がいいでしょう。専門学校に行くのが仕事の斡旋であるなら、就活サイトを使ったり、音楽出版社に売り込みに行くのが早かったりしますし、専門学校にせよアルバイトにせよ、ただ漠然とこなすというのであれば、生活レベルを下げるだけなので、やめておいたほうがいいでしょう。専門学校は決して安くはありませんし。

正直なところ、業界も専門学校も、後進を育成するという気持ちが弱いと感じることはあります。専門学校に行くのが無駄なのかという議論が定期的に湧く背景には、金を手にするために人に夢をちらつかせ、搾取するだけ搾取してあとは知らないということへの、反発のメッセージが込められているのではないでしょうか。それがゆくゆくは、業界を萎縮させ、自分たちの住処までも侵食させることを知らずに…

 

願わくば、未来の業界人を育成し、業界の繁栄を願う教育者が現れることを。