生活や仕事のレベルを下げる「割れ窓効果」とは
皆さん、おはようございます。
お金が必要なときに限って、出費がかさむ。
すっ飛んでいく野口に諭吉、増えるレシート、ATMのお世話になる回数も増えます…ああ、ATMコーナーは涼しいなぁ。そして帰り道、アイスを買いにコンビニに…
お金が出る時って決まって出て行くんですよね。逆に、お金が入るときはしっかり入るという傾向もあると思います。
それはともかく、今回のお話です。
生活や仕事のレベルを下げる「割れ窓効果」とは
割れ窓効果とは…
窓ガラスが割れている建物があり、そのままにしておくと、その建物や周辺地域の治安が悪化するというもの。要は、窓ガラスが割れているが、ずっとそのままにしている=治安維持や管理が行き届いてないという証明故に、そこから人が離れ、良からぬ人が来るようになるということです。
これと同じことが、生活や仕事でも起こりえます。
割れ窓効果と私生活
過去の記事にもありますが、身近なのはなんといっても、部屋が汚れるということでしょう。部屋が綺麗なうちは積極的に掃除に励み、綺麗な状態を保てますが、多忙や遅い帰宅、疲労などから僅かな乱れが生じると、散らかっているものを掃除しようという気力がなくなり、紙くずをゴミ箱に投げ捨てようとして、それがゴミ箱に入らなくても、しっかり捨てようとせずにそのまま…衣服もしまうのが面倒…結果、脚の踏み場がない状況に至ります。堤防に開いた穴のごとく、はじめはチョロチョロと水が漏れていても、ある時穴が広がり、ついには崩壊して決壊に至る…という事態になりがちです。
仕事においても、作業に不便な環境を放置しておけば、作業が不便でストレスが溜まり、作業の質を下げることになるでしょう。そして作業するためのコスト(金銭的ではない)がかかり、仕事への態度が悪化することもあります。飲食店や商店では、店内の汚れなど悪い状況を是正しないかぎり、客足は離れ、クレーマーの標的となり、客にぞんざいに扱われてしまうでしょう。
会社員であれば、残業の恒常化、ろくに休めないといったことが、割れ窓に相当することがあります。この割れ窓効果がもたらすのは、突然死という厄災です。
割れた窓は新しく
かつてニューヨークの地下鉄は、治安が悪いことで有名でした。あんな世界に誇る大都市でありながらも、地下鉄の治安が悪い時代はありました。鉄道や駅構内には落書きが蔓延り、それを是正しない状況がならず者たちを集め、悪循環の一途を辿っていました。
しかしある時、人々は立ち上がります。
地下鉄や駅構内の落書きを落としました。するとどうでしょう、あれだけ荒れていた地下鉄の治安事情は改善し、今日利用する地下鉄の状態に回復しました。
割れ窓効果とは、管理が行き届いていない是正すべき状況を是正できなければ、自ずと悪化することを意味しますが、管理が行き届けばいい状況を維持できるということでもあります。
窓が割れるのは、いつも突然
仕事をしていると、突然不調に陥ることがあります。
仕事が不調もそうですが、身体が不調を起こすこともあります。
病気にかかれば、普段は何とも無いことであっても看過できず、弱気な考えをしてしまうように、不調とは割れ窓効果における、割れた窓です。当然ながら、早く是正しなくてはなりません。
しかし、窓が割れるのは突然ですが、窓が割れる原因の大多数は、新品なら問題ない程度の石が投げ込まれたような、普段なら何ら問題ないケースです。つまり、知らず知らずの間に、もしかしたら重々承知していたにもかかわらず、その窓に無数のヒビが入っていたのかもしれません。
割れ窓効果が起こった時はその対処が必要ですが、同時に割れ窓を作らない、割れる前にメンテナンスをすることも必要です。
割れ窓効果は、色々な場面で見かけます。
割れ窓効果を見つけても、なかなかそれを是正できない事情もあるでしょう…何が割れ窓効果をもたらすのか、どうすれば是正ができるのか、その情報を共有して割れた窓を交換する、それができる社会になってほしいと思います。