クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

堤の穴、とは

皆さん、おはようございます。

 

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このブログでそれなりに出てくる、堤の穴という単語。

これについて説明したいと思います。

堤の穴とは

堤とは、その名の通り、堤防のことです。

堤防は、風水害による河川の増水や高潮、大地震の際の津波から氾濫しないようにするために築かれます。しかし、あまりにも水が増えすぎれば、堤防を乗り越えて水が流れ出しますし、堤防で水を堰き止めている状態とは、水の重さが堤防にのしかかっている状態であるため、耐え切れなくなったり老朽化などで脆弱になっていれば、そこから堤防が決壊し、水害が起こってしまいます。

堤に穴を開けると

堤の穴とは、水を防ぐ堤防、治水のために水の流れを作っている堰に開いた小さな穴のことです。単純に考えると、堤防に穴が空くと、小さな穴から水がぴゅー、って絵面が浮かぶかと思います。が、そんな生ぬるいものではありません

 

堤防に穴が開くと、そこから水が漏れます。水が漏れるというのは、堤に開いた穴に向かって、水が流れていくということです。そこに水が流れるということは、水という密度の高い物体が、堤防に開いた穴に常時力を加えているということです。なので、堤防に空いた穴には、外から見れば水がぴゅー、程度にしか見えませんが、その裏ではとんでもないことが起こっているのです。

やがて…

物理的なものは、力が加わるとやがて壊れます。

ちなみにこれを「ストレス」といいます。ストレスとは元は鉄などの硬いものに対する物理負荷のことで、物理負荷がかかり続けるとやがて耐え切れずに破損します。人間だって同じです。

…それはともかく、小さな穴から水がぴゅーだった堤の穴は、やがてヒビが入り、ヒビからも水が漏れ出します。そうすると、ヒビからも穴が開き、どんどん水が漏れていきます。穴が増えるほど、そこに集中する水圧は高くなり、加速度的に堤の穴は壊れ始めます。

そしてついには…

穴だらけになった箇所は、物理的な堅牢さは失われ、反対にそこに対する圧力は増す一方。とうとう水はドバドバと溢れだし…

ある時、それに耐えられなくなった箇所は、決壊を起こし、大量の水が溢れ出てきます。そうなれば、堤に守られていた人や財産は、大量の水に押し流され、破壊されます。

それが一体どんな関係があるのか

これに気づけないクリエイターは、プロを名乗るべきではないでしょう。

簡単に説明すると、プロがプロにあるまじき事をすると、それが堤の穴となり、堤によって守られた業界を破壊する要因になりかねないということです。

このブログで言うなれば、クライアントが無償で依頼してきた時に応えてしまう、実績欲しさに無償で請け負いますと自らを安売りするなど…堤の穴となりうる要因は過去記事でも紹介しています。

 

自分の業界は自ら守る…そういう意識を啓発しないといけないでしょう。

特に、誰もがプロのクリエイターを名乗れる時代になった今なら尚更です。

 

nrts-creator.hateblo.jp

 

 

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