クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

武蔵小杉の憧れと現実

皆さん、おはようございます。

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武蔵小杉…

数年前から注目され、急速に発展を続けている、神奈川県川崎市の中ほどにある街。

そこに憧れを抱くのは、筆者とて例外ではありません。

今回は、そんな武蔵小杉への憧れと、現実についてお話しましょう。

 

武蔵小杉ってどんな街?

多摩川に面し、東京都と隣接している、神奈川県川崎市…その中央にある中原区の区役所があります。

主要道
鉄道網

特に鉄道網については、2010年に横須賀線湘南新宿ラインの新駅が完成したことを機に、東京、新橋、品川、大崎、目黒、渋谷、恵比寿、新宿、池袋の山手線各駅、横浜、川崎へと1本でいける利便性が売りとなっています。しかも東京都内ではなく、賃貸物件の家賃も多摩川1つ挟んだお値段相応になっています。更に、住宅地で主要道が少なく、夜は静かと、住んで便利、通勤通学に便利な街です。

そんなあこがれの街、武蔵小杉にマイスタジオ付きの一軒家を建てて仕事の拠点にする…それを目指しています…と言うのは何処かで語った気がします。

武蔵小杉のそこにある問題

しかし、注目が集まり始めたからこその問題もあります。それがこちら…

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平日、午後7時半の南武線下りホームの様子です。別に人身事故が起こったわけでもありません。ホーム上にいる人ほぼ全てが、次の電車に乗り込もうと待機している人です。

急速に高層マンションが建ち、人口増加に伴い混雑が助長されたのですが、それ以前に利便性がいいので主要乗換駅として利用する旅客が多い状況です。

しかも、横須賀線湘南新宿ラインのホームに向かうルートでもあるため、非常に混雑しています。電車接近にも関わらずホームの縁を歩く旅客が出るのは、乗車待ちをするスペースが階段やエスカレーターを降りたすぐのところにないからです。

更に、バスロータリーや東急線乗り換えのために改札に向かう導線が非常に細く、エスカレーターにおいては数十メートルの列をつくるほど。南武線改札と南武線ホームをつなぐ導線は、階段、エスカレーター、エレベーターが各1つしかありません。

では東側にもう1つ階段やエスカレーターを設けたらどうなのか、と言うと、それも無理な話です。ホームに向かう階段・エスカレーターのすぐ東には、東急線が立体交差しているため、伸ばすことができません。

対策はないのでしょうか…

ここまでの問題をおさらいしてみます。

この3点です。

湘南新宿ラインの乗り換え用の導線、南武線ホームと改札をつなぐ導線を南武線ホームの上側に設けるとなると、東急線とぶつかってしまうため当然無理です。

素人目ながら考案してみました。

※あくまでも素人主張です

南武線ホームを登戸側に延伸する

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写真の左手側が登戸方面です。

現状、6両編成のうち4~6号車(登戸寄り)に階段、エレベーター、エスカレーターが集中しているので、必然的に1~3号車(川崎寄り)での乗り降りの負担が高まりますが、登戸側に停車位置をずらすことで、乗降客を分散させることが狙いがあります。

また、登戸側にずらすことで、もう1つ改札とホームを結ぶ導線を確保できることも考えられます。みどりの窓口の場所を半分程度改札にすれば行けると思います。

ただ、登戸方面に向かうとすぐに高架になるため、大幅にホームを伸ばし停車位置をずらすのは無理があるでしょう。また、導線を設けても、6号車に乗降客が集中してしまう問題も懸念されます。

下りホームに改札を新設する

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写真部分の東横線をくぐる手前(位置的には2号車と3号車の中間)、もしくは1号車の辺りに改札を作るという案です。

これにより、「湘南新宿ラインから東急線に乗り換える(またはその逆)」人の流れを駅敷地の外に流し、東急線武蔵小杉駅ロータリー東側からアプローチさせることで、南武線下りホームの混雑を緩和するというものです。

ただ、この場合東急線への・東急線からの乗り換えについて、屋外を通る必要性があるため、雨天及び荒天時には敬遠されることや、ロータリー前の道路を横断する必要性があるため、ラッシュ時の導線の安全性に不安があります。

駅舎を建て替えよう!

武蔵小杉駅の駅舎はお世辞にも新しいとはいえませんし、夏場は風通しが悪く熱気がたまり、蒸し風呂状態にもなります。

しかし問題はいかにして駅舎を建て替えるか、ということにあります。しかも工事中はその分だけ導線を圧迫することにもなるので、速効性には欠けます。

ちなみに…

南武線を8両に増結する

これについては、輸送力の強化で電車の混雑率を低下することには意義がありますが、これが南武線ホームの混雑緩和には全く意味を成さないので、有効ではありません。

8両に増結するには、津田山駅など物理的に延伸が不可能な駅があるため、そういった問題を解決する必要もあり、ほぼ必然的に高架化(または地下化)という流れが出てきます。一朝一夕で8両にできるというわけではないみたいです。

他の意見はどうなんでしょうか。

 

toyokeizai.net

www.asahi.com

 どちらの記事も、JR南武線武蔵小杉駅のホーム及び導線については由々しき問題ではあるが、有効な対策を打つのは難しいというスタンスです。

武蔵小杉駅の混雑については、川崎市政においても度々議論の対象となり、市からJR側に要望書を提出しています。主に、安全対策のためのホームドア設置、新規改札の設置といったものです。

 

というわけで、武蔵小杉の人気の影で、そこにある由々しき駅の混雑問題について考えてみました。よくよく考えれば、街が変わったのに駅が変わってないなら、こういう問題が起こるのは必然だとは思いますが…

ただ、快適に利用できれば、その分だけ便利に、ストレスフリーになり、巡り巡って生活の工場につながるので、状況の1日も早い是正が実現すればと思っています。