作品を無料公開する理由
皆さん、おはようございます。
この記事を書く前日に、「クリエイターが無料で作品を公開する理由」を考えることがあったので、シェアします。
概要
「クリエイターは無料公開して初めて認められるようになる」
言ってることは間違っていませんが、この言葉には賛成できません。
なんだかよくわからないと思うので、順を追って話します。
成果物を観てもらうことが自分を知ってもらう第一歩
クリエイターなら作品、エンジニアなら技術や実績…
これについては間違っていません。
個人の店が店構えをするのは、ある意味「店を運営しているという成果物」であり、それを観て認知してもらうからです。もちろん、店を運営しているという成果物を見ることに、お金はかかりませんよね。
クリエイター業もそうだと思います。
頼む前にまず、その人がつくる作品を吟味する。
その人がどんな作品を作るのか、どんな傾向が得意なのか、どこに魅力があるのかというのもそうですが、何より「この人は本当に自分が望むものを作ることができるのか」を測る必要があります。
ラーメンが食べたいのに、適当な飲食店に飛び込むわけがありません。まずはラーメンを作る店かどうか、外観や名前などで判断するでしょう。それを調べられなかったり、調べる段階で有料ですと言われたら、いつまでたってもいい縁は巡ってきません。
nrts-creator.hateblo.jp月イチで更新している麦わら金髪少女をプロデュースシリーズに出てくる、美少女ゲーム風楽曲「サンシャインガール」もその例のひとつ。これは明らかにターゲットをゲームメーカーや同人ゲーム制作者、ドラマCD関係者にした上で、様々な楽曲を公開しています。ショートバージョンという制限はありますが、もちろん試聴は無料です。
それ以前に、クリエイターの10割はだいたい、教えられずとも自分はこんな作品を作るという指標となるものを無料で公開していると思います。
おしまい。
…終わっちゃダメだ。
問題はこの先です。
無料公開する権限は誰が持つか
単純に考えれば、それは作品を作る自分自身以外の何者でもありません。
ですが問題なのは、昨今の無償請負問題のように「有名になりたければ成果物を無料奉仕しろ」という権限を持たない側の声が大きく席巻していることです。概要にも挙げた「クリエイターは無料公開して初めて認められるようになる」ということに反対する理由は、その言葉の前後に「クリエイターが成果物に対して金を求めるなど烏滸がましい」という、その作品について無料公開する権限を持たない外野の都合で無料にしろと突きつけたことにあったためです。
作品を無料公開する理由
ここまででも語りましたが、無料公開することで、自分を知ってもらうためです。
ではなぜ、自分を知って貰う必要があるのでしょうか…その理由こそ、作品を無料公開する理由であり、無料で奉仕してもペイできる理由でもあります。
率直にいえば、クリエイターたる自分の存在を知らしめ、制作の仕事を請け負うことにつなげるためです。よくよく考えれば、それは当たり前ですよね。
その営業活動に…金銭換算すると10万ぐらいの作業を無料奉仕したとして、最初は8万の報酬の仕事…これではペイしきれませんが、8万の報酬の仕事をした実績を上乗せすれば、さらなる営業活動につなげることができ、次の請負で無料奉仕した分は十分にペイできるでしょう。当然、その請負の仕事もまた上乗せされ…という好循環が生まれる事にあります。
ただ、気を付けなければいけないのは、無料奉仕する理由は十分にペイできると本人が認識したからであり、人から押し付けられるべきものではないことにあります。「今後の仕事につながると思って無償でやってよ」という、未来のペイを匂わせる言葉には、今後の仕事でペイできるという保証はありませんし、無償でやり続けたから、今の売れっ子生活がある、というクリエイターの存在を聞いたこともありません。
また、未来のペイを期待して仕事そのものを無料奉仕するという考えを肯定するものでもありません。未来のペイを期待し、無償で仕事を請け負う、激安を売りにして仕事を欲することがどれだけ危険なことかは、過去の記事でも語っていますし、同業者、ひいては自分のある世界を滅ぼすことにもつながります。
つまり、ここまでをまとめると…
作品を無料公開するのは本人の営業のためであり、無料にしてもペイできると本人が判断しているからで、無料にするかどうか判断する権限がない人が決めるべきものではない、ということでした。
おしまい。
(このあとはステマしかないので本記事はここで終了です)
1月更新分の記事ぐらいまでステマは続きます
でもこれも、作品を無料公開する理由、に従っていると思います。
@cfm_sonicwire
— NR-Taka(NRTサウンド代表) (@nrt_sound) 2017年12月2日
タイトル「満月大祭」
オーケストラと和の調和!
大太鼓と管弦楽の、個性とテュッティが魂に語りかける90秒をお楽しみ下さい!
※音量差が大きいので試聴の際はご注意下さい。#SONICWIREコンテスト pic.twitter.com/H6YoZ71NzY