クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

「アゴノマスク」が悪い印象を持たれるのは

皆さん、おはようございます。

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もはや夏場でもマスクをして外出する人が当たり前になってしまった一方、熱中症を防止するために風通しのいい密にならない場所においてはマスク着用の必要性がないとの厚生労働省からのお知らせがあったり、コロナ禍においてwithマスクの生活が定着しています。

しかしながら、緊急事態宣言が明けたあたりから急に目立つようになったものがあります。

それが…

顎にマスクを付けて歩く…『アゴノマスク』です。

 アゴノマスクとは

政府が国民に配布した布マスクを俗に「アベノマスク」と言ったことに倣い、顎にマスクをずらした状態で歩いている人を個人的に勝手にこう呼んでいます。

そもそも「アベノマスク」自体、誰がいい出したかわからない俗称であって、これをマスコミが常用するのもなかなかにアレだとは思いますが。

この「アゴノマスク」、世間では結構悪い印象を持たれているようですが…なぜ悪い印象を持たれているのかを考えてみたいと思います。

ウイルス拡散を防ぐ意識がない

マスクの着用の目的は、大きくは「飛沫による感染のリスクを下げる」ことにあります。また、マスクをすることでむやみに手で顔を触ることが減り、手指を介しての目や口などの粘膜感染を防ぐ目的がありますが、大きな目的は「他者に感染させないようにする」ことです。

その中で、アゴノマスクの人を見てみると、「マスクで感染拡大を防ごうという意識が低い人」という印象で見られてしまうことも無理はありません。

なお、同じ理屈はマスクをしていない人にも当てはまりますが、マスクが見えている以上、より一層感染拡大を防ぐ気がないと取られてしまうでしょう。

じゃあアゴノマスクは一概に悪なのか

…といえばそういうわけでもありません。

飲み物や食べ物を片手にであれば、マスクを外す目的があると見えるはずです。マスクをしたまま飲食はできません。

もちろん、食べ物や飲み物が手から離れてもなお、その状態が続くのであればそのようにみなされても仕方はないですが。

息苦しいからアゴノマスクになっている場合もある

マスク着用は息苦しい場合があります。そのため、一時的にマスクをずらして…という場合も考えられるでしょう。

ただ、その場合は思い切ってマスクを外した上で、密にならない場所を歩いたほうがいいでしょう。マスクをしてもなお息苦しい状態が続くのであれば、無理をせず帰宅したほうがいい、そういう健康状態や熱中症が懸念される気候なのかもしれません。

 

でも個人的にアゴノマスクが悪印象を持たれる理由はこれだと思います。

歩きタバコをするため

朝の散歩でアゴノマスクの人にすれ違うことは多々ありますが、体感上その4割程度は、歩きタバコをしている、これからタバコに火をつけようとしている、タバコを取り出して喫煙しようとしているといった、公共での喫煙マナーを守らないケースでした。

緊急事態宣言が解除され、夏も近づきマスクをしない人が目立ち始めた頃、アゴノマスクの人を見ると「ああ、この人タバコを吸いはじめそうだな」と思い、案の定タバコを取り出して路上喫煙をするケースは多く見られました。

路上喫煙、公共の場での喫煙については何が迷惑なのかについては、もはやここで語る必要はありません。15年ほど前に健康増進法の施行という形で公共の場での喫煙が厳しくバッシングされるようになった背景には、永きに渡り受動喫煙などの煙草の害にさらされながらもそれらを注意できず、マナーを守らない喫煙者自身がそれらに気づけなかったこともあり、行政的な措置を講じざるをえない状況になったとも言えるでしょう。

昨今では、大都市部や地方都市でも駅周辺は全面禁煙とされ、公共の場での喫煙に対する悪いイメージが広がり、喫煙もマナーを守るべきという風潮が広がったものの、一部のマナーを守らない喫煙者のせいで、タバコそのものが悪とみなされ、マナーを守る喫煙者もろとも、世論がタバコそのものを奪いにくることを招いているように思えます。

アゴノマスクには、いわゆる「マナーを守らない迷惑な喫煙者」を意味するマークとしての意味合いもあるでしょう。

 

withコロナの次代、コロナとともに生きるとか言われてはいますが、健常者でも年がら年中マスクをしなければいけない生活には断固反対です。そのためにも、1日も早いコロナ禍の終息を果たさなければなりません。

そして、コロナ禍終息の暁には、息苦しいマスクと共に、悪い印象を与える行動も、時代の流れに置き去りにしていきたいものですね。