皆さん、おはようございます。
嫉妬
それは七つの大罪の1つにも挙げられる負の感情。
一般的に、嫉妬というのは見苦しい、人としての価値観が低く見られる、とは言われますが、嫉妬については深く考えるケースは、さほど多くないのではないでしょうか。
嫉妬とは
- 自分より優れている人を羨み妬むこと
- 自分の愛する人の愛情が自分以外に向けられることを恨み憎むこと
(goo辞書より抜粋)
クリエイター業や芸能関連については、自分よりも華々しく活動していることに対して自分の現状と比較し、相手が優れていると直感で判断した際に発生する感情だと思います。SNSなどで見かける嫉妬については、大部分が不特定の相手に対して一方的に向けられるケースがほとんどではないでしょうか。
羨望との違い
どちらも羨む(うらやむ)気持ちがあることには変わりありませんが、羨望の場合は純粋な羨む気持ち、嫉妬の場合は妬ましいという負の感情が伴う点で違います。
嫉妬することのデメリット
よく「嫉妬する人とは付き合うな」とは言われますが、ではなぜ嫉妬することはいけないのでしょうか。
当人に対し攻撃的になる
「こいつがいるから俺が活躍できない…」「こいつがいなくなりさえすれば…!」といった、羨望の対象に対して攻撃的な目線で見るようになります。そのうち、対象について嫉妬する要因とは関係のない物事にまで苛立つようになり、羨望から憎悪へと感情の種類が変わってしまいます。もはやそこに「自分より活躍しているのが羨ましい」という羨望の感情はありません。
当人を擁護する相手にも攻撃的になる
その人のファン、フォロワー、作品を好む人なども、憎悪の対象となり、気に食わなくなります。その結果、当人を貶めるような発言や粗捜しをするようになり、当人を賞賛する相手や自分を諌める相手に対して攻撃するようになります。
人が離れ、荒んだ自分だけが残る
当然、敵意を剥き出しにし、当人はおろか、彼を支持する人をも攻撃するようになれば、そこに「妬ましさからやっている」ことを理解しようとする人はいません。
はたから見れば、単なるクレーマーにしか見えないでしょう。当然、そのクレーマーはいつ何時、自分を攻撃してくるかわからない…そうなれば、一人、また一人と離れていき、ついには自分の理解者にまで見限られ、あっという間に裸の王様です。
というわけで、嫉妬することは、百害あって一利なしなので、嫉妬することはやめましょう。
おしまい!
関連記事
…で終わっちゃダメなんです。
嫉妬するのはダメなこと、なんていう記事はいくらでも有ります。でも、嫉妬するのはダメと書いてある記事が、じゃあ嫉妬する人に対して手を差し伸べているのかというと、そうは思えません。嫉妬する人は捨てちまえ、そこから先は知らん、で終わりのケースが多いです。
そして、嫉妬するのはダメなこと、っていう認識を抱いている人の中には、嫉妬心に苛まれている人だってたくさんいます。嫉妬することがダメであるって言われたら、嫉妬する人がそこから更生する可能性さえも奪ってしまいます。
正確には、嫉妬することが悪いことではなく、嫉妬した結果をアウトプットすることが悪いことです。ただ嫉妬するだけで内心に留めていれば、この人は嫉妬深いと勘ぐられることもないでしょう。(行動に表れる可能性は否定できませんが)
問題は、なぜ嫉妬心が起こるのか、ということ
嫉妬というのは負の感情で見苦しい、という思いは有ります。しかし、嫉妬心は悪いものと決めつけてしまった場合、嫉妬心が湧き上がるケースについては「自分は嫉妬してしまう人間だから最低な人間なんだ…」という自己嫌悪に陥ってしまいかねません。
嫉妬心が起こること自体は、決して悪いことではないと思います。芸能関連やクリエイティブ関連、ビジネスなど…様々な競争に苛まれる世界にいる人の中で、まったくもって嫉妬心がない人が、果たしてそのピラミッドの頂点に立てるでしょうか。想像する限りでは、技術力などを売りにする界隈でどんどんのし上がる人は、「あいつにはなんとしても負けねぇ…!見返してやる!」といった、とにかくアグレッシブなイメージしかありません。
とはいえ、嫉妬心をアウトプットすることについては反対ということは変わりません。問題は、嫉妬心が起こるのはなぜなのか、ということです。
なぜ、このツイートに対して妬ましい気持ちが出るのか
なぜ、この作品に対して妬ましい気持ちが表れるのか
なぜ、この作品に関わることを妬ましいと思うのか…
大体は、嫉妬する対象が自分に持っていないものを持っていることへの羨望と、自身と比較しての劣等感の裏返しであると思います。だから、嫉妬する対象は持っていて、自分にはないもの、それを見出し、周りに囚われずマイペースで行動することで、嫉妬心に苛まれることもなくなり、健全な行動ができるでしょう。
嫉妬心を悪いものだと決めつけて嫌悪するのではなく、嫉妬心は何故湧いてくるのか、嫉妬心は何に対して湧いてくるのか、嫉妬心のメカニズムを自分と向かい合って分析すると、きっと嫉妬心はプラスの力に変えることができると思います。
そして嫉妬心をプラスの力に変え、何かを成し遂げた時、そこに嫉妬心はありません。嫉妬心を利用する存在も、利用する必要も、そこにはないからです。
とはいえ、くどいようですが、嫉妬心を持つことと嫉妬心をアウトプットすることは別物です。どうしても嫉妬心に耐えかねるという場合は、辺りに撒き散らすのではなく、メモに書いてから破り捨てる、相談できる知り合いに思いの丈を話すなど、メンタルケアを確立しておくのも必要でしょう。
嫉妬について考えてみました。