麦わら金髪少女をプロデュース 第7話「天蓋」
前回の「麦プロ」
麦わら金髪少女をプロデュースとは
ゲーム音楽制作の実績獲得を目指し、戦略の構築と試行錯誤を繰り返す、麦わら金髪少女(アイコン)MMじぇみにの奮闘を記した物語である。
でもどうして、麦わら帽子に金髪に白ワンピって定番装備なんでしょうか…
第7話 天蓋
7月某日…
2年前に降り立った、あの地にやってきた…
。゚(゚´Д`゚)゚。
NR-Taka(以下N)「よしよし…泣くでない泣くでない」
。゚(゚´Д`゚)゚。
N「なでなで~…」
。゚(゚´Д`゚)゚。
N「…っていつまで茶番やってればいいんですか」
MMじぇみに(以下M)「アッハイ(o・ω・o)
今年もトラベリング・オーガストの季節がやってきたね!(o・ω・o)」
N「もう終わりましたけどね…でも、生のオーケストラはいいですよね」
M「迫力が段違いだよ!ヽ(`▽´)/
美しいストリングスに、パワフルなブラスセクション、表情豊かな木管楽器に、これでもかと暴れまわる打楽器群…そしてテンションダダ上がりのホルン群…(o・ω・o)
まさに『力はパワーだ!』ってのを具現化してるね!(・∀・)」
N「ツッコミどころ満載ですがそれはさておき、やっぱり生オーケストラはデジタル収録とは比べ物になりませんね」
M「デジタル音源だと、まず音量の上限ありきでマスタリングしないといけないからね(´・ω・`)
しっかり聴かせようとすると、トゥッティ(大合奏)の時に音量が天井に届いちゃって全体的な抑揚がなくなっちゃうし、強弱を大事にすると、弱奏が全く聞こえなくなっちゃうよ…(´・ω・`)」
N「でも、生演奏だったら弱奏を聴かせられる程度にしても、トゥッティで大合奏しても音割れする心配がありませんからね。マスタリングというとRMS(簡単に言うと一定時間あたりの平均音量)を意識するのですが、オーケストラのトゥッティは邦楽のサビのRMSを越えますからね。まさに音の塊、音の洪水という感じです」
M「トラベは今のところ2年に1回ペースだから、題名のない音楽会の公開収録とかで聴きに来たいよね(o・ω・o)」
そういえば来月はアレですよね…
N「えむえむさん、トラベもいいですが、来月はいよいよ夏コミですよね。えむえむさん…ここ最近ずっと夏コミと疎遠だったみたいですし」
M「去年一昨年と落選だったからね。5割ペースでコミケに落選って結構辛いことだよ。だってコミケに受かっても『最低でも1年ぶりのコミケサークル参加』になっちゃうんだし(´・ω・`)」
N「さすが、世界最大の同人即売会ですね。
えむえむさん、夏コミの進捗はいかがですか?」
M「夏コミ新譜は、同人音楽活動10周年を記念した過去作品からのベスト盤だよ!でも…今回のトラベを聴いてから、オーケストラ系のアレンジ曲の味を迫力あるものに手を加えたいと思ったね(o・ω・o)」
N「地を揺るがす低音に、荒れ狂うばかりのパワフルな打楽器、雄大なブラス…少しでもCD音源の中でトラベで聴いたあの迫力を再現したいですね」
夏コミ情報です
M「サークル「Magical Muse」は夏コミことコミックマーケット92にサークル参加します。スペースは、3日目・東ホール ヒ36Bだよ!(`・ω・)」
N「今年2月のコミティアでも出した、サンシャインガールも持っていきます。
しかし、夏コミが終わってからが本番ですよね…」
M「そだねー。(o・ω・o)
サンプルとなる音源は用意した、交渉のための前口上は用意した…あとはどうやって仕事を獲得するかって言ったら…(・_・)」
N「営業…ですね。
ただ、逆をいえば、仕事獲得のための戦略の集大成ともいえますね…
それに、コミケが終わったタイミングは、営業先に突撃するタイミングとしても適しているでしょうし」
M「好機を逃すな!まさにその思いだよ(`・ω・´)b」
水面下での戦略は、いよいよ浮上する。
今年は例年にない暑い夏になる…そんな予感を胸に、来月の夏の祭典に臨むのだった。
次回へ続く。
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