職業イメージは大切に
皆さん、おはようございます。
今の季節ではないですが、ここ数年、大体6月頃になると、決まって聞かれるのがこういう話題…
JASRACによる無許可での権利曲使用に対する督促
これについては感情論なども入り混じり賛否両論でここ最近荒れることが多い話題ではありますが、権利登録されている以上、営利目的での使用には支払わなければなりません…そこは今回の記事ではどうでもいいのです。
問題は、こういう類の記事でどこに督促が入ったのかということです。
決まって目につくのはこの2者じゃないでしょうか。
- 美容院
- スナック(飲み屋)
スナックについては、サービスとしてカラオケ機器を導入しているケースが多いのですが、「カラオケ機器を使う」ための許諾と「カラオケを営業所内で使う」ための許諾が別物であるため、カラオケ機器リース時の支払いでJASRACへの使用料の支払いが済んでいるから問題ないと思い込んで、カラオケを営業所内で使う=権利曲を使用するための許諾申請や支払いがなおざりになっているため、そこのチェックミスに突っ込んでいこうということなのですが…
美容院はなぜJASRACに狙われるのか
美容院については、もはや「美容院は権利曲使ってるのに許諾申請してないだろ」のイメージ一点張りで突撃しているのではないでしょうか。実際に突撃した結果、結構な数の摘発に遭ってしまったのでイメージが故に突撃した、とは思えませんが。
狙われる要因は…
- 美容師のイメージ
- CDを買わずとも携帯端末直結で音楽を流せる
- 著作権に関する意識が希薄
この3点にあると思います。
美容師と言えば、おしゃれな格好で流行に敏感、その上イケメン!と言うイメージが強いのではないでしょうか。悪く言えばチャラい…
当然、携帯端末にダウンロードしてきた邦楽を聴くということもよくあると思います。そして、それを店内の音響装置に接続すれば、店の雰囲気を出したり、自分の気分を高めたりして仕事をすることができるというわけです。もちろん顧客はそういう音楽が好きな方も多いと思いますし、一石二鳥でしょう。
しかし、彼らは美容師のための修行こそしても、権利曲を営業時に使用することを学ぶことはないでしょう。結果、美容師として店を構えた際に、自分の好きな権利曲をかけたまま営業してしまい、無許可で権利曲を使うという結末に至るわけです。
もちろん、美容院には適切に許諾申請を行うところもあります。ただ、今後JASRACの権利曲無断使用調査の際、美容師と言うだけで真っ先に突撃されるターゲットとなってしまったことは確かです…
職業イメージは大切に
JASRAC問題採り上げることが今回の記事ではないのです。
今回の記事で書きたいのは、「職業イメージ1つが仕事への信頼に関わる」ということです。
このブログは「クリエイターを、食業に。」という題名なので、クリエイターと職業イメージについて吟味し、考察するのが目的です。
でも結論から先に言ってしまいましょう。
クリエイターの職業イメージは劣悪です。
クリエイター側からのイメージで語りますが、クライアント側、非クリエイター側のイメージもさほど違わないでしょう…劣悪です。
劣悪だと思う理由を、書き記していこうと思います。
- クリエイター業が貧しいと言うイメージ
- 仕事欲しさに安請負するイメージ
- プライドがないイメージ
- イデオロギーに染まることがある
- そもそもクリエイターっぽいことをしてない
細かくは語りません、こういうイメージが強いということです。
クリエイターの劣悪なイメージは、クライアント > クリエイターというパブリックイメージを作り、上から目線での安請負を助長することにつながりますし、何より、業界の後進を呼び込む力が弱まり、文化が衰退します。また、クリエイターの立場を利用してのイデオロギーへの加担は、クリエイター全体のイメージを酷く貶め、社会的な信用を下げる要因ともなります。
それ以外のイメージはないんですか?
…ありません。
今のところ、クリエイターが幸せそうな声を聴くことはありません。
中にはクリエイターとしてしっかり成功している人もいますが、仕事に対する喜びではなく、同業者やブロガーとの内輪の会話が多いように思えます。クリエイターとは何たるか…覗き込んだそこに、クリエイターとしての喜びは感じられません。
マイナスに語ればマイナスに傾く、ならば…
プラスに傾かせればいいじゃない!
そのとおりだと思います。
イメージについては、後日別記事で語れたらいいなと思いますが、クリエイターイメージを向上させるのであれば、クリエイターがこうあって欲しいに忠実な言動を心がければいいだけだと思います。
クリエイターがクリエイターとしてなりたい姿を語れ
一番簡単なことは、ツイッターなどで発信することです。流石にいきなり売れっ子のクリエイターになりその様子をInstagramにポストして栄光の記録を刻め、と言うのは難しいですし、時間がかかりすぎます。それ以上に、どうやってそのポジションに立つのでしょうか…
なので、このSNS全盛時代という、個々が強い発信力を持ちうる時代…クリエイター全員がこうありたい姿を見せること、クリエイターとして仕事をしっかりしている姿を見せることで、クリエイターが充実してクリエイターたる仕事をしている印象を与え、買い叩きなどの不当な圧力から防衛することができるでしょう。
というわけで、職業イメージは大切だ、ということを記事にしました。
クリエイターの持つパブリックイメージを向上する…これはクリエイター問題を解決させるために大切な要因の1つであると位置づけています。
一昔前のクリエイターに求められなかったことが求められる時代…それが今のクリエイターの在り方だと思います。だからこそ、一昔前にはなかったことがクリエイター問題としてのしかかる時代ともいえます。
それに一丸となって立ち向かう…その一助になればと思います。