クリエイターを、「食業」に。

サウンドクリエイターとしてフリーで活動する楽曲制作者、NR-Takaの、クリエイター問題に対してあれこれ考え、書き連ねるブログです

夜型生活、止めませんか?(後編)

前回のあらすじ

 

 

nrts-creator.hateblo.jp

 睡眠不足と夜型生活

睡眠不足が及ぼす悪影響は、論理を並べなくともご存知だとは思いますが、夜型生活がなぜいけないのか、それについては特に聞く機会がないので、説明したいと思います。

夜型生活がいけないワケ

なぜ昼夜逆転の生活はいけないのか、それは昼型の生活をしている人に迷惑がかかるから、という外部要因では無く、人の体が本来、夜型の生活に向いていないためです。

体内時計をリセットできない

人間の体は、25時間を1日と認識する傾向が有ります。1日はもちろん、24時間です。しかし人は、朝起きて陽の光を浴びることで、そこを朝として体内時計をリセットし、昼に働き、夜に寝るという生活をおくることができます。

実際、日の差し込まない部屋に被験者を呼び、時計やテレビなどを排除し、絶対的な時間を把握できない状況で寝食自由の生活をさせたところ、25日目の時点で、被験者は24日めであるという認識を持っていました。これは、1日が24時間に対し、体内時計の1日が25時間であるため、1日で25/24の誤差が生じたことによります。

また、朝の光を浴びるのは、体をこれから1日のスタートだと認識させるためであり、夜型生活を送っているとそれができません。

交感神経と副交感神経のリズムと相性が悪い

人の体は、昼間は交感神経が働きやすく、夜は副交感神経が働きやすいようにできています。簡単にいえば、昼間はアクセルがかかりやすく、夜間はブレーキがかかりやすいのがデフォルトです。

免疫機構との相性が悪い

人間の免疫力は、昼間は低く、夜間は高くなります。

人は夜になると寝るので、その間は無防備になります。なので、免疫力を高めることで、外部からの生物的干渉に対抗できるようにしています。逆に昼の免疫力は夜と比べて下がりますが、病原体がありそうな場所を物理的に回避することで補うために問題はありません。

また、免疫力が副交感神経の強さに左右されるため、夜型の生活を送っていると、副交感神経の強い夜に副交感神経が抑えられ、始終免疫力の弱い状態が続くことになります。

不定愁訴の原因となる

不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、なんとなく体調の悪さを感じることです。だるい、イライラするなどの神経的なバッドステータスを感じている状態になります。感覚を重視するクリエイター業にとって、感覚的なバッドステータスは業務に支障をきたしている状態といえます。

単純に考えて寝付きにくい

昼間のほうが交感神経が活発になるので、もそうですが、暗い部屋と明るいところでは、どちらがぐっすり眠れるでしょうか、どちらがぐっすり眠れたと感じられるでしょうか。特に「ぐっすり眠れたと感じる」は大切でしょう。しっかり眠れたとしてもぐっすり眠れていないと感じる状態は、心が眠れていない状態だからです。

昼でも眠れるというのは単にエネルギーを使い果たしたからで、それは昼だろうと夜だろうと眠れるというわけではありません。

別に夜型で働かざるをえない人を批判しているわけではないですよ

深夜勤務、深夜でないと仕事ができないという方もいますし、そういう業種を否定するわけではありません。ただ、クリエイター業は果たして、夜型生活にならざるをえない仕事といえるのでしょうか?夜を選んで仕事をする理由は、無いはずです。

 

「どうしても夜型になっちゃうんですよね。昼過ぎに起きて遅い朝食をとって、夕方過ぎに夕飯…あ、これは昼飯か。で、夜に作業を始めて途中で夜食をつまみながら作業して…夜が明けるかそこら辺になってようやく就寝。で、昼に起きるの繰り返し…」

 

…それ、夜型になる理由がどこにもないですよね?そのまま起床時間を朝にずらせば昼型になりませんか?

でも、どうして夜型の作業になるのでしょうか…

 クリエイター業が夜型になりがちな理由

昼間に顔合わせをするから

昼間に会議や打ち合わせなどで顔合わせをする、昼間にレコーディングをするなど、昼間に仕事関連の渉外作業をして、その日のうちにそれ関連の作業を片付けてしまおう、という流れがあるのかもしれません。

夜間のほうが作業に都合がいい

音楽関連の場合、電力供給が安定する深夜に録音をしたほうが音がいいという傾向はあります。昼間は外部からの雑音が多い、電気機器を使うので電圧変化が著しいなど、良い音質で音を録るには深夜の方が都合がいいというのはあります。

ただ、ディストリビュータなどの設備が手に入りやすくなり、整流された電気供給ができるようになったので、そこまで強く意識する人は特にいないとは思います。

そもそも作業する時間が夜しか無い

兼業クリエイターの場合、昼は本業、夜はクリエイター業というように、余暇を使えるのが夜しかないから、というのもありますが、昼に本業があるなら、夜型の生活にはならないでしょう。

睡眠時間を削って時間を工面できる

普段6時間の睡眠時間を、1時間半削って4時間半にし、削った分を制作に充てる、という使い方もできます。しかし、夜型生活とは関係が無いですね。

夜更かししている俺かっけー

意外とこれって要因としては大きいのではないでしょうか。

子供の頃はとにかく、21時には、遅くとも22時には寝かされていました。特に小学校高学年においては、22時からのテレビ番組が学校の話題になることもあり、話題についていけないことによる疎外感は計り知れないものがあります。高校時代になると、日付をまたいでテレビ番組を見るという声も珍しくはありませんでした。

子供は早く寝るもの、大人は夜遅くまで起きているもの…そういう決め付けはあるのかもしれません。

クリエイター界隈に芽生えだした昼型へのススメ

ツイッターやブログなどで、最近では昼型生活を送るクリエイターも見られるようになりましたし、「クリエイターが規則正しい生活をするなど甘え」という声も聞かれません。夜型生活にする必要が無いのであれば、昼型の生活であるべきだと思います。

 

何度も言っていますが、クリエイター業は個人事業者、クリエイターの死は個人事業者の死、個人事業者の死は廃業そのものです。クリエイター業を続けるためには、クリエイター業を続ける地盤そのものを維持しなければなりません。

仕事もお金も大事ですが、何より健康があってこそのものです。

クリエイター業が健全に進むためには、クリエイター一人ひとりから健全であることを心がけなければなりません。周知することも大切ですが、何よりも自分自身でその姿勢を維持していくことが一層大切だと思います。

 

無用な夜型生活、止めませんか?